あらすじ
『100g Odyssey / *100g 未知なる意識の旅』は、メキシコ現代アーティストのマンゴー(オソ・パラド)がサイケデリック体験を通して意識の境界領域に挑む姿を描いた実験的マジック・リアリズム映画。
広大なメキシコ、バハ・スールの砂漠で、マンゴーは古代回帰の精神を軸に、自由を貫く生活を送っている。そして、マジックマッシュルームを過量摂取する事で宇宙の真理に迫ろうとしています。彼の独創的なアートとライフスタイルに魅了された監督の村上とゴールドは、彼の創作プロセスを記録するため訪れます。撮影が進むにつれ、現実と幻覚の境界線が曖昧になりはじめると、マンゴーの心の奥底に潜む幼少期のトラウマが次第に浮き彫りになっていきます。
マンゴーが「神ドース」と呼ぶ100グラムのマジックマッシュルームを摂取したことが明らかになると、親友で音楽家のアルフィーは監督と共に砂漠へ向かい、心の迷宮をさまようマンゴーを見つけ出します。夜が更ける頃、アルフィーとマンゴーは互いの絆を深め、共に意識の深層へ旅立つことを誓います。二人はサイケデリックによる変性意識に導かれ、無意識の扉を開き、時空を超えた未知の世界へと踏み出します。その旅の中で、二人の魂は共鳴し合い、秘められた心の脆さと危うさが現実と非現実の狭間に浮かび上がります。
『100g Odyssey』は、サイケデリックの神秘的な性質を通じて人生の詩情を探る作品であり、壮大なバハ・スールの自然を背景に、自己の存在と現実の本質に迫り、人との絆を深く問いかける物語です。
*邦題は仮となります。
Film Trailer
100g Odyssey (74 min) - Password Protected
監督コメント
『100g Odyssey』の撮影は、現代メキシコ人アーティスト、オソ・パラド(通称マンゴー)のアーティストポートレートとして始まりました。
インタビューを重ねるうちに、彼が“偉大なる故父”との複雑な関係を抱えていることに気づき、なぜ彼がこのような生き方を選んだのか、その一端を垣間見たように感じました。初回編集の段階で、彼のトラウマを映像で表現するため、撮影を延長することを決断。この過程で、マンゴーの友人であるミュージシャン、アルフ・モクテズマを共演者として迎え、物語の広がりを持たせました。映画は完全に即興的なスタイルで撮影され、脚本もリハーサルもなく、すべてが一発撮りの中で記録されました。マンゴーとアルフィーはそれぞれの“もうひとりの自分”を演じ、その会話の中で彼ら自身の真実が自然と語られています。カメラは干渉せず、傍観者として彼らの繊細な姿を静かに捉えました。
撮影と編集は2022年から2024年にかけ、複数の期間にわたって行われました。『100g Odyssey』では、マンゴーが体感する変性意識の世界を通じて、私たちが誰であり、この地球で生きるということの意味に迫る普遍的な問いが投げかけられます。二人のアーティストを見つめる中で、観る者もまた自らの旅に引き込まれ、現実が思っている以上に謎めいていることを発見します。撮影を通じて、不思議な偶然やシンクロニシティが重なり、このプロジェクトはまさに“オデッセイ”そのものへと姿を変えていきました。
Soundtrack to our Film 100g Odyssey.
The Album is now available at Bandcamp:
https://alfmoctezuma.bandcamp.com/album/100-grams-odyssey-soundtrack
